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実践事例から学ぶ
鶴永 会計税理士事務所
相続税申告、相続税対策は、非常に大切です。当会計税理士事務所で行ってきた事例を簡単にご紹介したいと思います。
事例1 都心で、酒屋さんをやっていた地主さんの事例です。
3億円の相続税が3,000万円に!
この対策は、相続税の節税と今後の酒屋さんという事業をどのように考えるかから始まりました。 酒税免許の必要がなくなり、誰でもお酒を売ることができるようになる事が決定しており、また、時代環境の中で、都心から会社及び個人の郊外への流出現象により、酒屋さんの売上が激減している状態でした。また、相続税もとても支払える状態ではなく、おばあちゃんの相続が発生した段階でその土地を売却し、納税したらほとんどお金が残らない状態でした。
実践した内容は、100年間代々続いた酒屋さんをやめる決断から始まり、新業態の研究をし、その中で相続税が減少する方法を提案することができました。
対策を実行したために、相続税は、生命保険金で納税でき、事業展開は、FC飲食業に転換したために安定的になり、その場所を離れず、万一相続が発生しても何の問題もない状態が構築できました。
多くの相続対策は、借入金により建物をが先に来ますので、親がある一定期間に亡くならないと相続対策の効果そのものが亡くなることになるのですが、この事例の場合は、おばあちゃんができるだけ長生きしてくれればその分だけ相続税も減額できる対策が提案でき、ものすごい効果を発揮しました。
この事例に学ぶことは、真剣に将来を考え、どうすればより良くなるかを考え、思い切って実行したことです。
今でも、当事務所と良いおつき合いをさせていただいていますが、この決断が良い結果に結びついたと思います。これだけの決断をするには相当の躊躇もあったと思いますが、我々コンサルタントとお客様が信頼しあう中で成功できたすばらしい案件だったと思います。
事例2 世田谷区の地主さんで、財産総額 50億円 相続税20億円の事例。
土地の多くが、貸地で、わずかの地代で収益率が悪く、どうにかしたいという事例でした。私の仕事は、まず、財産の所有者であるおじいちゃんと話をすることでした。
おじいちゃん曰く「相続対策をやって失敗し、財産をなくすなら、税金で払った方がよい。その方が親戚や近所の人の笑いものにならない」ということでした。
でも、私の提案する対策案は、リスクをできるだけ抑えたもので、この財産の10%程の5億円の節税ができる提案でした。長男をはじめ、おじいちゃんへの説明をしっかりやっていただきました。おかげで長男さんの生涯賃金をゆうに超える節税ができました。対策内容は、不良資産である借地権の売却と優良資産の購入による手取りを増やす提案です。
この事例から学ぶことは、相続税の節税をしすぎないということです。幾ら税金が高くとも、納税ができればよい。と割り切ることです。納税した後に優良な資産がのこり、豊かな生活ができれば問題ないことです。
あまりに、節税に走ると相続破産となってしまいます。
事例3 相続税の申告によりもめないために対策をした
この事例の場合は、相続税は課税されませんが財産をどのように分けるかで、兄弟間でもめていた事例です。長男が親の面倒を見、残された母親も長男が見ることになっています。財産の半分をお母さんがもらうことは問題なく決まりましたが、残りの半分をどうするかということです。遺言書はありませんでした。兄弟間で話をするのも難しい状況になっておりましたが、内容をはっきり話し、兄弟の1人ではなく、全てが納得行くように、全員を集めて話をしました。結果的に、全員が少しずつ譲り合うことにより、遺産分割ができました。本音でしっかりと話をすれば、問題は解決することになります。
この事例で重要なことは、本音で全ての意見を正直に話せたことです。それにより問題が解決するという良い事例だったと思います。
相続の仕事をしているとそのほとんどが、もめてシマします。いわゆる相続争いです。ほとんどの方は、うちは大丈夫だといいます。でも現実は7割から8割は何らかのもめ事を起こします。
相続でもめない最大の武器は、遺言書です。これは誰でもいうことですが、実際に遺言書を書く人は意外と少ないのです。子供が遺言書を書いてくれなどと言うものなら「俺が死ぬことを望んでいるのか」と怒鳴られることもあります。子供からはなかなか言い出せないのが現状です。財産を次代に残す本人が真剣に考え遺言書を残すべきです。
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