1.開業立地は“患者ニーズへの対応”で考える
医院の経営が十分な収入を得られ、質の高い医療の提供と社会に貢献する誇りと喜びを持ち、発展し続けるには、どこで開業するかが重要なポイントです。
もちろんドクターの信念と理念に基づいた診療方針が実践でき、高度な技術と人柄が地域の医療ニーズと一致し、地域医療の発展に応えられることを前提とした上で、ドクターの都合による「医院の立場本位の場所」ではなく、患者ニーズに応えられる、患者にとって便利である「患者サイドに立ってみた場所」に着目する必要があります。
2.良い立地の条件として一般的には次のことが上げられます
イ)人が多く生活しているところ(住宅地、オフィス街などの商業地)
ロ)人通りの多いところ(駅周辺、繁華街、商店街およびその周辺)
ハ)人の集まるところ(公共・文化施設、ショッピングセンターなどの大型商業施設)
ニ)人・車の通行が便利で多く利用される道路沿い(生活道路、地域幹線道路)
ホ)競合する施設が少ないところ(分布状況から見て適正配置が可能なところ、新規参入の影響を受けにくい所)
ヘ)将来も成長が見込める要因があるところ(都市計画の整備が進められているところ)
※以上のことからキーワードは、@人口、A競合、B都市計画の3つと言えます。
3.3つのキーワードを評価するマーケティングリサーチが重要です
現状を見ると、駅周辺は都心部のみならず郊外の市部も過当競争の領域である。
またビル開業となるため、集患に影響を及ぼす階数など、良い立地を確保するには、賃料・保証金・共益費、駐車場、内装設備などの費用もかさみます。特に注意を要するのは、物件案内時の誘引行為に惑わされたり、一目惚れ的な感覚で決定を下すのは禁物です。
成熟した既存住宅地は、核家族化さらには少子化の影響により人口は減少しており、一世帯当たりも2〜3人が普通です。
住宅地内での開業を考える場合は、測定した診療圏の対象人口に余裕がなければ決定するのは危険です。
例えば、都市計画によりインフラが整備され、区画整理地に住宅が建ち始め、また旧住宅地域とも隣接し、メインストリートは複合の大型ショッピングセンターやロードサイド店舗が立ち並ぶ地域・生活幹線道路にもなっており、競合となる医療施設は主に駅寄りの旧市街地と住宅地側に集中し、当該地への影響は少ない…このような立地ならば基準に達しているのではないでしょうか…。)
4.販売活動なしで患者を獲得をするのが立地条件です
市場は世の中の非常に速いスピードの変化に即応し流れています。そのことに注意を払い、対処していかなかればなりません。
しかしながら医業では普通の企業のような、販売活動も販促活動もほとんどでき以内のが現状です。
開業時において利益を生む機会、医院経営の安定を導く要因が、“販売活動を不要として”存在させ得るか。言い換えれば、患者の医院選択動機に応える要素をどれだけ含んでいるかという点で立地の占める割合が大きいのです。
土地を所有している・出身地である・住み慣れた地域である…などは一つの要素であって決定を下す主役であってはならないと言うことも付け加えたいと思います。
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